~おじゃまします!「ジョブなが」です。~

 満開の桜が葉桜に変わりそうな4月4日長与町にある長崎基準寝具(有)の企業訪問へ行ってきました。

 社員数67名のうち障害という困難を抱えた方21名という驚異的な数字を生み出したその秘策についてお話を伺いました。

 そもそも なぜ障害を抱えた人を雇用するようになったかというと、人手が足りなかったときパートさんを募集した中に障害をもった方がいらっしゃったそうです。しかし、その方に対しては個別の対応をしたら仕事を継続することができたので、障害者という特別な意識はなかったそうです。
 その後ハローワークの方の勧めで3人の方を職場適応訓練制度の利用をして1年間の実習をし、その後その方たちから「ここで働きたい。」と言われて雇用されたそうです。

(本音を言うと、きつい仕事なので断ってくれることを期待していたのだそうです。)

ハローワークの担当の方の熱意に打たれたことも大きかったようです。

 それから聴覚の方をどんどん採用したのだそうです。

しかし、聴覚の方は、耳から入る情報がないので、遠くで人が話していて自分の方を見ただけで自分の事をいわれていると誤解する方もいて、初めは戸惑ったのだそうです。

そのうち、それが自分に自信がないことからくる誤解だということが分かり彼らに自信を付けさせることに集中したのだそうです。
 その結果だんだん誤解をすることがなくなってきたのだそうです。

 また、あるとき通勤中、トラブルに巻き込まれそうになった社員さんが職場の人に相談をし、すぐに社長さんに相談をし、学校の担当の先生にも相談をして出勤時間をずらして出勤することにしたそうです。
 すると元気に出勤ができるようになったそうです。

 課題を素早く捉え、チームで共有し、本人やほかの社員に説明し納得のいく形で結論を出す。

 このことが職場の人間関係をそだて、モチベーションアップにつながり、生産性アップにつながっているのでしょう。

 「良い人に巡り会った。全身全霊で誠実に仕事をしてくれる彼らから学ぶことが本当に多いんです。」
と、笑顔で語ってくださいました。